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作品No sa-00031 
ジャンル 短編 
作品タイトル Handicrafts ―Beauty of Japan―
手工芸品 ―その日本美― 
フリガナ シュコウゲイヒン ―ソノニホンビ― 
製作会社 桜映画社
スポンサー 日本商工会議所
日本貿易振興会(JETRO) 
製作年 1960年 
分数 21分 
カラ― 
言語 英語版
フランス語版
ロシア語版 
カテゴリー 美術工芸・民芸・伝統文化・記録 
シノプシス 日本人の手の器用さを生かした日本各地の手工芸品をたずね、その製作工程とその美を紹介 
映像内容 1年の3分の1を雪を見て暮らす東北地方。積雪のある静かな町の通りには、毎朝、魚や野菜や日用品の市が立つ。その中に素朴な郷土玩具もある。厳しい自然にもめげず逞しく生活している人々は、素朴で愛情のこもった様々な郷土玩具を生み出してきた。〈こけし〉もそのひとつ。まるい顔と、手も足もない、頭と胴だけの人形。こけしのシンプルな造型には、雪に閉じ込められた人々の心が感じられる。
 こけしを作っている家を訪ねてみる。町工場ではなく民家の手仕事である。手慣れた木工でみる間に作られ、最後は筆で彩色される。こけしの顔は豊かな表情をたたえている。手工芸品には、風土の中で凝縮された素朴な力がある。
 日本の屋根といわれる中部山岳地方の飛騨では、古くからユニークな漆器が生産されている。そのく春慶(しゅんけい)塗り〉は、檜や椹(さわら)の木の目の美しさを見せる独特な漆器だが、この素材の美しさを生かす感覚も日本の工芸品のひとつの特色である。
 日本の手工芸品には和紙も欠かせない。木についで、これほど様々なものに使われているものもない。和紙は洋紙に比べて柔らかくて丈夫である。その和紙の代表的な産地のひとつで、日本文化の発祥地といわれる神話の国、出雲地方を訪ねてみる。
 和紙を作るにはまず水がよくなければならない。そして楮(こうぞ)や三椏(みつまた)や雁皮(がんぴ)の、よい繊維で作られた紙料を漉(す)く。特に水のきれいな冬、木枠の中で水に泳がせた柔軟な繊維の動きを見て一枚一枚生地にデザインしながら漉き、それを剥がして板に貼り、日に干す風景には風情がある。
 竹製品も、日本の民衆には欠かせない生活の用具であった。竹にも様々な種類があり、またその地方地方で独特の竹製品がある。南の九州地方は特に竹林が多く、竹工芸も盛んだ。竹は堅くて強靭で弾力性に富んでいる。この特質を生かしながら、日本人はその器用な手で実に数々の生活用具を生み出してきた。この最も庶民的な民芸を、繊細な美術工芸にまで高めた竹工芸作家も訪ねてみた。1本の竹から優雅な無数のデザインを生み出す竹工芸を見ていると、日本の手工芸品に共通する日本人の手の器用さを感じる。
 日本の手工芸品の美しさは、形の単純さ、素材の味わいを生かす独特な感覚にあるといえるだろう。

01:00:22:04 - 01:00:49:07  トランジスタラジオ、カメラ
01:00:49:07 - 01:01:13:19  ガラス製品、塗り物
01:01:13:19 - 01:01:18:07  人形、玩具、こけし
01:01:18:07 - 01:01:49:19  洋陶器、茶器
01:01:49:19 - 01:02:27:12  野菜、りんご売り
01:02:27:12 - 01:02:46:04  ミノ売り、花屋
01:02:46:04 - 01:02:53:00  郷土玩具の店
01:02:53:00 - 01:03:35:08  いづめこ人形、天神、きつね
01:03:35:08 - 01:03:41:01  夜景
01:03:41:01 - 01:04:13:15 中で遊ぶ子供達
01:04:13:15 - 01:04:38:19  餅や白酒を飲食する子供達
01:04:38:19 - 01:05:39:29  いろいろなこけし
01:05:39:29 - 01:06:02:15  椹の巨木が伐採される
01:06:02:15 - 01:06:26:10  斧で縦に割られる
01:06:26:10 - 01:06:42:25  板にカンナをかける
01:06:42:25 - 01:06:48:12  絞られる漆
01:06:48:12 - 01:08:41:09  塗り師の手で塗られる
01:08:41:09 - 01:10:03:12  完成品
01:10:03:12 - 01:11:00:20  精進料理を食べる人
01:11:00:20 - 01:11:20:18  扇を投じて遊ぶ
01:11:20:18 - 01:12:20:28  川の流れでコウゾを洗う女たち
01:12:20:28 - 01:13:00:29  横ゆりによる紙料の配分とデザイン
01:13:00:29 - 01:13:13:22  天日乾燥
01:13:13:22 - 01:13:44:13  それぞれの特長を生かす和紙の数々
01:13:44:13 - 01:14:49:08  竹林
01:14:49:08 - 01:15:01:03  竹を乾かしている町の情景
01:15:01:03 - 01:15:28:16  作業場 竹が割られていく
01:15:28:16 - 01:16:21:05  編組みする工人 様々な編み方
01:16:21:05 - 01:16:43:11  完成された竹細工
01:16:43:11 - 01:17:20:20  作品いろいろ
01:17:20:20 - 01:19:57:08  工房で作品に取り組む
01:19:57:08 - 01:20:15:01 弓を射る人
01:20:15:01 - 01:20:32:06  的に当たる矢
 
地域情報 東京都/秋田県/高山/出雲/大分県 
スタッフ 製作:村山英治/村山祐治
脚本:大北浜夫/金子精吾
演出:金子精吾
撮影:山根重視
照明:久米茂男
音楽:岡田和夫
編集:長谷川宣人 
受賞歴 1960年ベネチア国際映画祭記録映画部門ゴールデンマーキュリー賞
1962 年モンザ産業と手工芸映画祭グランプリ(イタリア)
第4回日本紹介映画コンクール最高賞・通産大臣賞
第5回観光映画コンクール奨励賞
 
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