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作品No sa-00036 
ジャンル 短編 
作品タイトル 鉤虫 ―十二指腸虫の生態―
Ancylostoma ―Life History of Hookworms― 
フリガナ コウチュウ ジュウニシチョウチュウノセイタイ 
製作会社 桜映画社
スポンサー 企画:日本寄生虫予防会 
提供:中外製薬株式会社 
製作年 1960年 
分数 27分 
カラ― 
言語 日本語版・英語版・ベトナム語版・スワヒリ語版・インドネシア語版・中国語版 
カテゴリー 科学・寄生虫・風土病・記録 
シノプシス 寄生虫・鉤虫(こうちゅう)の幼虫が人の皮膚から侵入する様を映像で捉えたのはこの映像が世界で初めてであった。その生態を明らかにし、駆除対策を押し進める。 
映像内容 農村の貧血患者の便を調べると、ほとんどといっていい位、鉤虫の卵が見つかる。鉤虫は小腸に寄生する長さ1~2センチ位の白い糸くずのような虫で、俗に十二指腸虫といわれている。その口を顕微鏡で見ると恐るべき牙を持ち、この口で腸壁から栄養豊かな血を吸い、尻からたえず赤い煙のように吐いている。鉤虫の種類はいくつかあるが、この映画では犬に人の鉤虫(ツビニ鉤虫)を感染させることによって、その生態をとらえることができた。彼らは 2対の牙を持ち、腸壁に咬傷を残して時々場所を変え、交尾する。卵は人の便とともに体外に出て、地表の適温下なら 2日位で仔虫に孵る。これが地上で脱皮を重ねて、感染期の仔虫になる。
 3、4月から10月頃までの間に、農民が畑を裸足で歩いたり、草とりをする時、露とともに手足に付着し、皮膚から侵入する。そこのあとに<かぶれ>が残り、農民は<肥かぶれ>と呼んでいるが、肥やしでかぶれたわけではない。仔虫は、皮膚から入ると血管に出て血流に乗って2、3日で心臓から肺に出る。肺から今度は気管を上がって喉先まで行き、飲み下されて、食道、胃を下がって小腸上部に栄養豊かな血を吸える安住の地を見出すのである。鉤虫はここで最後の脱皮を遂げて親虫になる。感染仔虫は野菜とともに口から入って感染することもある。この場合、よく喘息や肺炎と間違われる若菜病といわれる症状を起こす。

農村風景
白菜の葉に泳ぐ虫
土の上で乱舞する虫
鉤虫親虫を顕微鏡でのぞく
ゾビニ鉤虫の口、牙
アメリカ鉤虫の牙
腸内に食い込む親虫
交尾中の♂♀の虫
卵を産む♀ 1日5000~1万個以上
卵の培養、分裂、単細胞
殻を探る 殻を破る ラプ型子虫
被膜をかぶる 帽子をとる
全身の被膜がとれる
シャーレの水の中の子虫
フィラリア型 ヨーチン実験
乾燥実験
皮膚侵入 侵入する虫
脱皮する虫 血管の中に潜り込む
肺に侵入した虫
腸のじゅう毛に食い込む虫
腸壁で血を吸う虫
血を吸いながら交尾する虫
血を吹き出す尾部
駆虫剤テスト
 
地域情報  
スタッフ 企画:国井長次郎
製作・脚本:村山英治
演出:杉山正美
撮影:藤井良孝
音楽:和田則彦
演出助手:二口信一
撮影助手:栃沢正夫
解説:新藤尤夫 
受賞歴 文部省特選
厚生省推薦
1960年文部大臣賞
第2回科学技術映画祭長官賞・財団賞
他 
画面サイズ  
備考・関連情報 学術指導 国立予防衛生研究所 
       小宮義孝 / 安羅岡一男 / 保坂幸男 / 石井俊雄
 
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
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公開動画  
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