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作品No sa-00059 
ジャンル 短編 
作品タイトル アメリカの家庭生活 第3部 アメリカの若い農家 
フリガナ アメリカノカテイセイカツ ダイ3ブ アメリカノワカイノウカ 
製作会社 桜映画社
スポンサー 貯蓄増強中央委員会 
製作年 1964年 
分数 31分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー アメリカ・生活・文化・記録 
シノプシス アメリカの家庭生活は、いったいどんなものか、アメリカ人の生活の中に入って、彼らから学ぶべき点、すぐれた国民的な伝統を探し求めた映画である。この映画を通して戦後の日本人の生活を考えてみたいという意図があった。 
映像内容 アメリカ中西部のウィスコンシン州の農業は大農場によるものではなく、家族中心の酪農で日本の人々には親しみやすい。特に興味をひくのは、両親は歳を取ると家も農場も息子夫婦に委せて、引退農民として近くの町で暮らす風習があることで、その際、父と子は一種の小作契約を結ぶ。息子は、銀行から借金して農機具全部と家畜の半分を父から買い取り、父親は、農場と農場施設、住居、家畜の半分を出資して、収益は折半である。息子は自分の取り分の農業収益で、少しずつ父から農場を買い取っていく。そして遂には、農場を完全に自分のものとする習慣である。息子は若い力にまかせて働き、経営を拡大していく。デントル家でも、父と子は小作契約を結び、父親は引退して毎日古ぼけた自動車を運転して町から通ってきて、気ままに手伝っていた。息子のデントル君は30歳、妻が28歳で 5人の子供があり、近々もう1人増える予定だ。彼は23歳の時、4H クラプで妻と知り合って結婚した。経営耕地は約 80ヘクタール、その他に牧草地約40ヘクタール、30頭の肉牛、乳牛を26頭、豚120頭、鶏500羽を飼っている。しかし、妻はこの辺の風習で(元を訪ねると北欧の農村の習慣で)畑仕事には出ず、家事と育児に専念している。農家の暮らしは第一次世界大戦後、自動車が普及し馬耕からトラクターにかわり、急速に都会化した。
 デントル農場についでその20年後を思わせる農家も訪ねた。50歳近い自作農のダムダイさんで、父の死後農場を均分相続で引き継いだ母親や妹の相続分も今は買い取って楽な暮らしぷりであった。 しかし、経営規模は日本よりはるかに大きいが、生活は意外に質素である。ダムダイさんには州の大学へ通う娘2が人いるが、2人が嫁いだあとは農業はやれるだけやって農場を他人に売るという。子供を育てあげた40代、50代の農家の主婦の50パーセントは家計を助けるために勤めにでている。掃除婦、売り子、看護婦、秘書等、ほとんどがパートタイムである。
 ダムダイさんの10年後を思わせるロイ・パーテルさんは、60歳。2人の娘は嫁いでしまい、広い家には老夫婦2人で、いよいよ農場を売りに出すという。こうした農場の売り物が地方新聞の広告にたくさん出ていた。アメリカでは、農家の長男でなくても農業が好きなら農場を始めるチャンスがあるが、最近は農業もますます機械化し大きな資本がいるようになって、以前より若者が農場をはじめることは難しくなってきたという。 
地域情報  
スタッフ 製作:村山英治
演出:村山英治
撮影:小松浩
ネガ編集:沼崎梅子/高橋春子 
受賞歴 文部省特選
第19回芸術祭奨励賞
1964年度教育映画祭最高賞・企画賞
第13回東京都教育映画コンクール金賞
他多数 
画面サイズ  
備考・関連情報  
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
試写 お問い合わせください 
素材提供 お問い合わせください 
公開動画 https://youtu.be/jKTHRrfn3qk 
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