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作品No sa-00228 
ジャンル 短編 
作品タイトル 生きている土  
フリガナ イキテイルツチ 
製作会社 桜映画社
スポンサー 財団法人 自然農法国際研究開発センター
MOAプロダクション 
製作年 1984年 
分数 41分 
カラー 
言語 日本語版・英語版・スペイン語版・ドイツ語版・フランス語版・ポルトガル語版・中国語版・インドネシア語版・タイ語版 
カテゴリー 科学・無農薬・環境・土壌・農業・記録 
シノプシス 「食」と「農」の問題は私たちの健康の中心となる問題である。この映画は、健全な作物を作り出す「生きている土」とは何かを科学的に捉え、その土づくりに取り組む須賀一男さんの自然農法の実践を描いている。工業化志向の今日の価値体系に対する自然の力を見なおした価値体系としての貴重な報告であり、成功の記録である。同時に、画面から現代日本の農業について多くの問題点と教訓の数々を汲み取ることができる。 
映像内容 長い間、土を相手の農業は、森が貯えて里に流す水を利用したり、また土づくりにおいても自然の生態系を巧みに利用してきた。ところが現代の農業は、自然の浄化力をはるかにこえた大量の殺虫剤や除草剤を使い、地上の有益な生物や土中の微生物を殺している 。このような現代農法が一般化した中で、埼玉県上里町に住む須賀一男さんは、25年間、化学肥料も農薬もまったく使わない自然農法と取り組んできた。須賀さんは若い頃、肝臓や腎臓を悪くし、それに悩まされた挙げ句、食物が健康の根源ではないかと考え、農薬や化学肥料をやめた。そのきっかけは自分の家の竹藪に接する畑で、竹やケヤキの落ち葉の積もり具合で作物の出来が違うことに気付いたからだ。
  自然農法の基本は、まず健康な土を作ることである。自然の森や原野では、植物の根が網の目のように張り、落ち葉や枯れ草が土の中の生き物によって十分に分解されているため、土は耕さなくても柔らかく、植物がよく育っている。須賀さんは土づくりのヒントをここから得た。土づくりに欠かせない自然堆肥を、須賀さんは、稲ワラや椎茸のホダ木の廃材などを材料にして作っている。水分を十分に与え、野積みにした堆肥材料は、膨大な数の微生物や様々な小動物の働きによって発酵、分解され、半年ほどの間に、有機質に富んだ完熟堆肥が出来上がる。研究心が旺盛な須賀さんは、農薬や化学肥料に頼らない方法をいろいろ考えだした。

自然の森
堰の流れ
田植風景
ヘリの空中散布
農薬生産量と使用量
神流川流域実景
畑の須賀さん夫婦
桑畑
自然農法の創唱者 岡田茂吉
須賀さんの語り
堆肥置場 全景
稲ワラを切る作業
ワラの山水かけ作業
未熟堆肥を混ぜる
湯気をあげる堆肥の山
カビの菌糸が伸びる
枯草菌の増殖
ワラの細胞にバクテリア
土壌のさまざまな小動物
堆肥置場にシイタケのホダ木を積む
カブト虫のサナギと成虫
クワガタの幼虫と成虫
堆肥を畑に散布
紅葉の樹林 地表の落葉
落葉の断面図
畑を敷草で被覆する
畑の土をとって見る
化学肥料の畑の雑草との比較
混作の実験
作付け表
キャベツ畑
ネギの収穫
レタス、カブ、ピーマンの畑
根毛の伸び
原形質流動
根圏の微生物
フザリウムと放線菌の拮抗作用
線虫と線虫捕捉菌
近代農法の畑
表土の流失
大根の収穫
有肥と自然の大根畑(比較)
有肥と自然の根の比較実験
天敵、油虫とてんとう虫
害虫駆除
カブトエビの発生 豊年エビ
プランクトンや藻、草類
一般類似農家との経営比較
トラクター共同組合の集まり
薄記をつける須賀さん
語る坂本教授
リンゴの農薬散布
大仁農場を見学する須賀さん夫婦
援農の人々
農大自農研の学生たち 定植風景
 
地域情報 埼玉県/上里町 
スタッフ 製作:村山英治/村山英世
脚本・演出:村山正実
撮影:藤井敏貴
顕微鏡撮影:浅野勲
音楽:間宮芳生
解説:草野大悟
 
受賞歴 文部省選定
1984年教育映画祭最優秀作品賞・文部大臣賞
第22回日本産業映画コンクール日本産業映画賞
第25回科学技術映画祭科学技術長官賞
第28回日本紹介映画コンクール金賞
キネマ旬報ベストテン第7位
サラゴサ国際農業映画祭銀賞(スペイン)
サンタレン国際農業映画祭金賞(ポルトガル)
国際環境映画・TV番組祭合理的な栄養の会賞(チェコスロバキア)
 
画面サイズ  
備考・関連情報 〔監修〕
京都大学名誉教授 満田久輝
京都大学農学部教授 坂本慶一
〔顕微鏡撮影指導〕
京都大学農学部助教授 小林達治
 
参考画像
 
フィルム原版 16mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
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公開動画  
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