記録映像データ詳細表示

作品No iw-01003 
ジャンル 短編 
作品タイトル 食事と健康-ビルカバンバ・コ-カサスに見る長寿の秘密- 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 三基商事株式会社 
製作年 1987年 
分数 30分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 食事・健康・長寿 
シノプシス  1985~6年にかけ、WHO(世界保健機関)の学術調査、「循環器疾患の一次予防に関するWHO国際共同研究」が、長寿者が多いので知られる南米のビルカバンバと旧ソ連南部のコーカサス地方で行われた。
 この映画は、WHO国際共同研究センター長で今回の調査の中心となった島根医科大学家森幸男教授による現地調査報告。調査は食生活と長寿の関係をテーマにおこなわれた。
 南米エクアドル共和国のビルカバンバは、山岳地帯の中の盆地(標高1500メートル)にあり、気温は年間通じて18~24度、昔から心臓病患者の保養地として知られた地だが、人口6600人のうち90~100歳が90人、100歳以上が19人で世界一の長寿村といわれる。(人口比率でいえば、100歳以上は当時の日本の288倍になる)高齢者も血圧が低く、心臓病や脳血管障害がほとんどない。
 一方、コーカサスは旧ソ連南部のグルジア共和国の3か所で調査。トビリシ、ジャワ、ハルツボと周辺農村部の食生活を調査した。高齢になっても身体を動かして働き、大家族の中で生活、ビルカバンバに較べると血圧は高いが、循環器疾患は少なく、長寿者が多い。 
映像内容 国際共同研究センター(国立島根医科大学内)で、
  家森幸男教授の導入コメント
タイトル
 「食事と健康 ビルカバンバ、コーカサスに見る長寿の秘密」
日本国内の加工食品の数々

エクアドルのビルカバンバ調査
  ビルカバンバの位置(南米地図)
  エクアドル共和国の首都キトー 
    街並み 野外の市場 並ぶ種類豊富な果物類 
  パン・アメリカン・ハイウェイを移動   
  ビルカバンバ 盆地 教会堂 
    木になる実
    (アボカド、コーヒー、オレンジ、パパイヤ、ウィルコ)
    WHOの調査団 
      検査用機材の準備 デル・ポソ博士 家森幸男教授
    血圧測定(96歳、118歳の男性)
    118歳のエルネスト・イニグエスさんに食事内容をきく
    少女が売るケソ(チーズ)
    ケソつくりの様子
      あたためた牛乳に塩水にとかした凝固剤(牛の十二指
      腸からつくったもの)を注ぎ、凝固したら乳清の部分
      を抜き、細かく挽いて塩をまぜて型に入れる
  農家の昼食の献立
    調理する娘 ユッカと米の煮込み(ケソが調味料) 
    牛肉とジャガイモ トウモロコシ オレンジ
    家族で食事 
  家森教授「50代前半に高血圧がほとんどいない。負荷心電図
    調査でも心臓が若い。良い自然環境、地場でとれる食物を
    バランスよく食べ、ストレスがなく、毎日身体もよく動か
    すなどが健康に関係していると思われる」 

コーカサス調査
  コーカサス地方の位置
   (黒海とカスピ海にはさまれたグルジア共和国)
  トリビシのアマチュアコーラスグループ(70代~85歳)
  首都トリビシ
    街並 市場 
    果物類(トケマリ、クリアビ、チャンチュリ)
    豆類、香味野菜(チャルハリやレハン)、ヨーグルト
  ジャワ近郊の農村
    調査団を歓迎 野牛の角製の杯で酒をすすめる
    パン(原料は小麦とトウモロコシ)
      香味野菜とチーズを混ぜたものをパンで包み焼く
    病院で血圧を測る101歳の男性
    家森教授「ビルカバンバより全体に血圧は高目だが、
    脳卒中にも心筋梗塞にもならず、ボケもせず元気。」

中国広州とチベットのラサの調査(1985年)から
  中国各地の血圧と食塩摂取との関係図
  塩分摂取の少ない広州と多いラサを比較 
  広州は食材、果物、野菜が豊富で、料理は薄味、
  ラサは標高3700メートル、厳しい自然環境で野菜果物は不
  足しがち。バターや塩分摂取が多い、岩塩入りバター茶を毎日
  多量摂取し脳卒中死亡率高い
   (動物性脂肪と塩分の多い食生活からとの結論)

再びコーカサス地方グルジア
  宴席をとりしきる長老男性 
  豊富な季節の果物と野菜(皮をむかずに)
  自家製ソース(原料はプルーン)
  ボイルし脂肪分を除いた牛肉
  うずら豆の煮物 あまり調理に手をかけない素朴な料理 
  長老(98歳)
  「肉、あらゆる種類の乳製品、ヨーグルト、野菜果物は必ず
   食べている」
  ハルツボ付近の農家
    ソースつくり
    (材料はプルーンの一種(クリアビやトケマリ)と 
     香味野菜、ニンニク、トウガラシ)
  家森教授「高冷地なので辛い食品が多く血圧は高いが、元気
    な理由は、ミルク蛋白や大豆蛋白の摂取、豊富な果物野菜、
    プルーン(血液凝固防止効果)、肉は焼くかボイルしコレ
    ステロール分を抜き良い蛋白質を摂る。いつまでも体を動
    かす。老人が大家族制の中で尊敬されて威厳をもって暮ら
    せる」

島根医科大学の研究室
  日本に持ち帰った食事サンプルを分析する研究員  
  家森教授
   「日常の食生活で良い要素をバランス良く摂るこそ健康維持
    に重要、血管の病気は食事によって予防できる。
    21世紀には高血圧、動脈硬化による心筋梗塞、脳卒中な
    ど血管の病気が増えるとWHOは予想。
    今回の調査を分析することで、理想的な食事の目標を確立
    したい」
                        以上
   (データ作成:中村光一) 
地域情報 ビルカバンバ・コーカサス 
スタッフ 制作:河上裕久 監督:重森貝論 脚本:重森貝論 撮影:関晴夫 
受賞歴  
画面サイズ  
備考・関連情報  
参考画像
 
フィルム原版 16mmネガ 
ライブラリー窓口会社 記録映画保存センター
試写 お問い合わせください 
素材提供 お問い合わせください 
公開動画  
◀ 戻る

このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

Copyright © 2020, Kirokueiga Hozon, All Rights Reserved.