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作品No | iw-01039 |
ジャンル | 短編 |
作品タイトル | 海の道標 |
フリガナ | |
製作会社 | 岩波映画製作所 |
スポンサー | 三菱電機株式会社 |
製作年 | 1972年 |
月 | - |
日 | - |
分数 | 23分 |
色 | カラー |
言語 | 日本語版 |
カテゴリー | 産業・電機・海 |
シノプシス | 救命ボートに代わる「天幕つき膨張式いかだ(MTA-15型)」の漂流実験(居住性テスト)をドラマ風に再現した映画。(企画:三菱電機株式会社) 昭和35年当時最新式だったこの膨張式いかだは、船から海面に投げ落とすと、自動でガスが注入され拡がって海面に浮き、風雨や寒気を防ぐ天幕も自動で張られるもの。日本では昭和3年に三菱電機が米国の仕様書をもとに膨張式いかだの研究を開始し昭和4年に国産第1号が誕生する。 この映画(漂流実験の再現ドラマ)は、一人で「天幕つき膨張式いかだ」に乗り1週間、黒潮の流れに身を任せて漂流実験をする男性の幼少期からの体験を縦軸に構成されている。主人公は三菱電機が開発を始めた昭和3年生まれで戦争の時代に父や兄が海や空で戦死し、戦後に青年となった主人公が運輸省航海訓練所に就職し、漂流実験を担当するという設定で展開される。 戦時中沈没した日本の船舶で遭難時に海面まで救命ボートを降ろせ利用できた率は30.4%、これに比べて船に積んだラフト(竹製イカダ)は63%が利用できたが、防寒には無力だったとされている。戦後は昭和29年~33年にかけ、洞爺丸、紫雲丸、木材輸送 船東和丸、第5北川丸、南海丸など大きな海難事故が続き、より安全で、居住性の良い膨張式いかだの開発が急務とされた。 この映画で漂流試験されるMTAー15型は、昭和35年に開発され、天幕も自動膨張し、薬品、食糧、飲料水も備えたもの。1960年(昭和35年)ロンドンで開催された「海上における人命安全の国際会議」で、膨張式いかだは正式に救命具として国際的に認められ、採用された。 この映画には、膨張式いかだの開発が進められた戦前(多くの日本船舶が戦争で沈没)から戦後(相次いだ大規模海難事故)などの時代背景をあらわすため、当時の資料映像(短い動画)や新聞みだしが随所に挿入されている。 |
映像内容 | 帆船「日本丸」から海へ「膨張式いかだ」を投下 タイトル「海の道標」 海面で自然に拡がる膨張式いかだ 天幕も自動で拡がる ひとりで乗り組む実験担当者 (天幕つき膨張式いかだで1週間、漂流実験) ハンドル調節式CO2ボンベつき膨張式いかだ(昭和9年完成) ゼロ戦の搭乗員用オール調節式いかだ(昭和17年完成) レバー調節式いかだ(昭和18年完成) 警察予備隊用ゴムボート(戦後開発) 字幕「太平洋戦時中の日本の喪失船舶数 2394隻」 救命ボートの降下訓練(8人がかり) 救命ボートと竹製いかだ(ラフト)の利用率比較データ (太平洋戦争中の沈没船) MX-O型 (昭和30年完成 膨張用に液化炭酸ガスボンベ取り付け) MT-15型(昭和31年完成)の水面落下試験(形は上下対称) 漁船に搭載されたMTー15型 MTB-25型(昭和33年完成) 初めて天幕つき 天幕は乗員が手作業で張る 静的復元力試験 規則波中の動揺試験(昭和34年) MTAー15型(昭和35年完成 国際航路船舶用) 天幕が自動膨張 寸法検査 気密検査 投下検査 浮力検査 表示灯 雨水取入パイプ 室内灯 常備された工具、薬品、食糧、飲料水 波の振動にゆられながらいかだ内で仰向け姿勢の実験担当者 曳航される「膨張式いかだ」と帆船日本丸(空撮) ************************************ このほかに、時代背景を表す挿入映像(短い資料動画) (戦前)第一次上海事変 日中戦争 太平洋戦争(海戦) 日本軍機編隊飛行 (戦後)空襲で破壊された都市(空撮) 焼け野原、 帰国した復員兵 進駐軍 メーデー 踊る宗教 戦後の海難事故(洞爺丸 紫雲丸 東和丸 運ばれる犠牲者 葬儀) ほか 以上 (データ作成:中村光一) |
地域情報 | |
スタッフ | |
受賞歴 | |
画面サイズ | |
備考・関連情報 | |
参考画像 |
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フィルム原版 | 35mmネガ |
ライブラリー窓口会社 | 記録映画保存センター |
試写 | ○ |
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公開動画 |