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作品No iw-02170 
ジャンル 短編 
作品タイトル ぶんきょうゆかりの文人たち-観潮楼をめぐって- 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 文京区役所 
製作年 1988年 
分数 38分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 文化・作家・人物・文学・近代文学 
シノプシス 日本の近代文学を代表する作家のひとり、森鷗外。そして、彼が長年過ごした文京区の観潮楼。ここを中心にして、鴎外と彼と交流のあった文京区ゆかりの文人たちとの関係を、自筆資料や当時の掲載誌の映像も豊富に用いながら、描き出す。 
映像内容 正味 00’06~38’02 (37’56)

森鴎外(鷗外)に宛てられた葉書や手紙の数々
 尾崎紅葉、幸田露伴、斎藤緑雨、泉鏡花、佐佐木信綱、北原白秋、永井荷風、高村光太郎、平野久保(万里)、上田敏、太田正雄(木下杢太郎)、石川啄木、長谷川辰之助(二葉亭四迷)、落合直文、正岡子規、伊藤左千夫、夏目漱石ら

鴎外の肖像写真

タイトル

観潮楼
 火事と戦災で焼失した観潮楼(鴎外邸)の写真
 (観潮楼で)今に残るもの(いちょうの木、庭の大石、門の礎石と敷石)
 観潮楼の古写真(門、建物)
 敷地(建物および庭)の復元図面
 鴎外自筆の「花暦」
 鴎外自筆の「観潮楼地所の見取図」
 鴎外自筆の日記(明治25年1月18日の記述)
 その頃(明治25年頃)の鴎外の肖像写真

鴎外と漱石
 観潮楼転居前の自宅(借家)の古写真(のちに、漱石も住む)
 書斎での漱石の肖像写真
 当時の付近の様子を描いた絵図(明治末に描かれたもの)
 漱石から鴎外に宛てられた手紙(森田草平に持たせたもの)
  その手紙とともにおくった漱石の自著『門』
   見開きに書かれた、漱石の献呈文と鴎外による受入の記載
 鴎外が自著『沙羅の木』をおくったことに対する、漱石からの礼状
 鴎外が漱石の作品を雑誌から抜き出し、手製本にして、長男・於菟に与えたもの
  (「坊っちゃん」、「幻影の盾」、「倫敦塔」、「野分」)

「没理想論争(逍鴎論争)」
 鴎外が創刊した『志がらみ草紙』(表紙題字:落合直文)
 『早稲田文学』(坪内逍遥)
 鴎外と坪内逍遥の肖像写真
 鴎外執筆の記事(「早稲田文学の没理想」の冒頭)
 逍遥執筆の記事(「鳥有先生に答ふ(其一)」の冒頭)
 鴎外執筆の記事(「早稲田文学の没却理想」の冒頭)
 逍遥執筆の記事(「没理想の由来」の冒頭)

坪内逍遥
 逍遥の旧居跡(春のや)
 『小説神髄』表紙
 『當正書生気質』表紙および中身

鴎外と逍遥の関係の別の一面
 鴎外による翻訳の自筆原稿(『マクベス』)
  鴎外が逍遥に意見を求めた際の、逍遥による赤字の書き込み
   (例:ナイトガウンについて、門番とのやり取りについて)
 逍遥自筆原稿(鴎外訳『マクベス』の序文)

鴎外と一葉
 現在の観潮楼の大石
 大石にすわる鴎外と、露伴、緑雨の写真(『めさまし草』の新作批評欄「三人冗語」の筆者)
 『めさまし草』表紙(原田直次郎/画)
 樋口一葉「たけくらべ」(『文藝倶楽部』掲載)
  作者名の下に、「女」との記載(女性が作品を書くのが珍しかった時代だからか)
 「たけくらべ」に対する「三人冗語」の論評の一節(露伴によるとされるコメントと鴎外のコメント)
 一葉自筆「水の上日記」(「三人冗語」の論評や鴎外に関する記述)
 一葉の肖像写真

鴎外と石川啄木
 啄木の肖像写真
 明治41年(1908年)の啄木の日記(「明治四十一年日誌 其一」)
  (5月2日の記述―観潮楼歌会の様子)
 当時の鴎外の肖像写真
 啄木による鴎外へ宛てた手紙(歌会の礼など)(明治41年5月7日付)
 啄木の下宿先、赤心館(本郷区菊坂町)の写真(明治末の写真)
 啄木の次の下宿先―現在の太栄館(当時の蓋平館、本郷区森川町)
 蓋平館時代の啄木の日記(明治42年1月9日の記述)
  現在の雪の日の観潮楼前の藪下通り

観潮楼をめぐる人々
 観潮楼歌会の様子(平福百穂の写生、明治42年2月6日)
  (伊藤左千夫、与謝野寛、佐佐木信綱、鴎外、平野万里)
 与謝野寛(鉄幹)が欧州へ出掛ける時の送別会の写真
  (鴎外、荷風、佐藤春夫、高村光太郎、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇ら)
 『スバル』表紙および第1号目次
 『スバル』第1号裏表紙―鴎外の似顔絵が印刷されている(浅井忠、中村不折らが描いた)
 『スバル』第7号表紙および「ヰタ・セクスアリス」冒頭、裏表紙(木下杢太郎が鴎外『仮面』をモチーフに描いたもの)
  木下杢太郎の肖像写真
  杢太郎から鴎外に宛てた葉書(2通)
 上田敏の肖像写真
  訳詩集『海潮音』(見開きに鴎外への献辞)
  『海潮音』所収の詩(「落葉」、「山のあなた」)

鴎外と荷風
 根府川石に散る沙羅の花、沙羅の木に咲く花―鴎外の詩
 永井荷風の書による「沙羅の木」詩碑
 現在の藪下通り(荷風の『日和下駄』「崖」の文章に沿って)
 観潮楼の古写真(門、建物)
 観潮楼から見た谷中(依田学海/画)
 古写真(谷中・天王寺の五重塔と団子坂が写っている)
 現在の観潮楼の大石
 永井荷風の肖像写真
 荷風から鷗外宛の葉書(『三田文学』晩餐会の案内)
 『三田文学』

文京区と文人
 現在の東京大学および周辺の俯瞰
 当時の面影が残る三階建ての木造の下宿屋
 森川町界隈俯瞰
 旅館鳳明館森川別館の看板および旅館前の通り

鴎外の死
 鴎外の肖像写真
 現在の観潮楼の庭
 鴎外が口述させた遺書(賀古鶴所/筆記)
 咲く沙羅の花、路上に落ちた沙羅の花
 鴎外を慕う人たちが通夜の席で書いた寄せ書き
  (白秋、万里、与謝野寛、荷風、小山内薫、信綱、吉井勇、芥川龍之介、鈴木三重吉、姉崎正治、小島政二郎ら)
 現在の観潮楼(いちょうの木と沙羅の花の芽吹き)

以下、クレジット

データ作成:中村行志 
地域情報 東京都文京区 
スタッフ 制作:陣内直行 監督:時枝俊江 脚本:時枝俊江 撮影:八木義順  
受賞歴 1988教育映画祭 優秀作品賞・文部大臣賞・1988文化庁芸術作品賞 入賞・日本映画ペンクラブ推薦・文部省特選 
画面サイズ  
備考・関連情報  
参考画像
フィルム原版 16mmネガ 
ライブラリー窓口会社 記録映画保存センター
試写 ○ 
素材提供 お問い合わせください 
公開動画  
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