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作品No sa-00045 
ジャンル 短編 
作品タイトル 風土病との闘い
Campaign Against Filariasis 
フリガナ フウドビョウトノタタカイ 
製作会社 桜映画社
スポンサー 自主 
製作年 1962年 
分数 27分 
白黒 
言語 日本語版 
カテゴリー 医学・フィラリア・蚊・マラリア・記録 
シノプシス 1961年ごろまで奄美大島の離島や四国の僻地で多く見られた地方病の実態。今日では患者はほとんどいなくなった。しかし地球上には今なおフィラリア症に苦しむ人々が大勢いる 。 
映像内容 僻地や離島の常として風光はいかにも美しいが、そこには残酷なほど厳しく閉ざされた生活がある。地経済的な貧しさだけでなく、風土病がはびこり、人々は半ば諦め、病気と共に生きてきた 。風土病には、鉤虫、糞線虫、フィラリアなどがある。フィラリア症は、初期に「草ぶるい」と呼ばれる熱の発作がしばしば起きる。末期は足が象のように太くなる「象皮病」、睾丸がスイカのように大きくなる「陰のう水腫」、尿が白濁して詰まる「乳糜症」など、悲惨な症状を呈する。しかも彼らは働かなければならない。女は太い足で機を織り、男は段々畑や湿田で営々と働く。風土病の研究者たちが訪ねた老人も、陰のう水腫だが何とか働きたいと訴えていた。
 フィラリアを媒介するのは蚊である。これらの土地で蚊を採集し解剖すると、フィラリアの仔虫がかなり大きく成長し、口管まで出ているのを見ることができる。こういう蚊に刺されると、その仔虫は人間の体内に侵入しリンパ管やリンパ腺に巣食って親虫に成長し、これが溜まると数十匹も縺れあう。親虫は長さ10センチくらいもあり、オスとメスが交尾してミクロフィラリアと呼ばれる仔虫を無数に産む。仔虫は人の体内では成長できず、媒介蚊が人を刺すと血と一緒に再び蚊の体内に移り約2週間で成長し、これが人体に戻り親虫になって巣食うのだ。不思議なことに保虫者の血液中に仔虫が出てくるのは媒介蚊が出動する夜間に限られている。したがって夜間に住民を集めて採血して感染を調べることになる。

奄美 松のある海岸風景
はしけで本船(定期船)へ
乗り移るおばさん
隆起サンゴ礁
そてつの林
ハブ
キビの刈取り
刈取る義手の男
湿田で働く女
草ふるい
葬式
古文書
名瀬港
ほら貝吹く区長
農家で医者の診察
頭痛を訴える婆さん
鉤虫症の婆さん
栄養失調の赤ん坊
象皮病のお婆さん
乳糜尿の患者
往診
寝ている老婆
母と子 象皮病のお母さん
大島つむぎのはたを織るお母さん
精薄児をもつおばあさん
ユタ(悪魔祓い)と呼ばれる祈祷師
陰のう水腫の老人
蚊の採集 ボーフラをすくう
にわとりをおとりに使う
蚊帳を吊りにわとりとドライアイスを入れる
ライトトラップ
伝染病研究所 フィラリアの研究
フィラリア感染経路
とぐろまく成虫
血流を流れるミクロフィラリア
世界と日本
コトンラットの実験
殺虫剤実験
現地の残留フンム
シャーレの中の蚊
献血
プレパラート染色
検鏡
小学校での研究者たち
お産、赤ん坊とり出す
命名の札 七日祝の宴会
おばあさん踊る
 
地域情報 愛媛県/鹿児島県/奄美大島 
スタッフ 原作・指導:佐々學
脚色・製作:村山英治
演出・撮影:菊地 周  
編集:亀井文夫
音楽:真鍋理一郎
解説:宇野重吉
 
受賞歴 文部省特選
第9回東京都教育映画コンクール銀賞
1962年教育映画祭特別賞
東京都教育委員会選定  
1962年イタリア・ポポリ映画祭特別賞 
画面サイズ  
備考・関連情報 監修:厚生省
指導:東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
協力:愛媛県・八幡浜市・三崎町・瀬戸町・田辺製薬株式会社・シェル石油株式会社
 
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
試写 お問い合わせください 
素材提供 お問い合わせください 
公開動画 https://youtu.be/4yYlTgae6SU 
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