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作品No sa-00063 
ジャンル 短編 
作品タイトル 家庭の年輪 
フリガナ カテイノネンリン 
製作会社 桜映画社
スポンサー 貯蓄増強中央委員会 
製作年 1965年 
分数 64分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 生活・団地・老人・親の扶養・家族・劇 
シノプシス 戦後の経済成長を物語る団地アパートを舞台に、現代の孤独な老人を描いている。老人たちは、団地に住む若い家族に身を寄せても居心地悪く孤独である。 老人の存在を忘れたような団地アパートの建て方も現代を象徴している。人々は日々の生活に追われ、周囲にはエゴイズムが渦巻いている。 老人の不幸も実はその中にある。 
映像内容 中島照代(65歳)は、団地に住むタクシー運転手の息子三郎の家庭に身を寄せている。まだ達者で孫の世話も炊事も引き受けているので、嫁の久子はパートタイムで働き、三郎も個人タクシーの開業をめざして精を出している。
 ある日、照代は団地自治会の新聞を配った帰り道、 田舎から出てきたばかりの岡本順造(69歳)に出会った。 順造は、苦労して大学を出した息子の事業の失敗で田舎の家まで手放し、娘の明美の所に身を寄せている。明美の夫はサラリーマンで、表面は派手だが内実は生活に追われている。明美は父を引き取ったことに対する夫への気兼ねや、高校生の長男の受験勉強の邪魔になるのではという不安から、つい順造にきつく言ったりする。順造は福祉事務所を訪れ老人ホームに入ることを考えるが、無料のホームは子供がちゃんとしている場合入れず、有料は月1万円余かかると知ってあきらめる。それに比べるとまだ幸福なはずの照代も、孫を甘やかすなと幼稚園の先生に注意されたり、三郎の会社の家族慰安会の切符に自分の分がなくて1人取り残されたりすると、余計者のみじめな気持ちを味わう。
 順造を励ました夜、照代は鉛筆を手にして「拝啓 団地新聞様、年寄りの私らのなやみを聞いて下さい」と手紙を書いた。「おばあちゃんの手紙」は団地の新聞にのって反響を呼ぶ。一方、明美は順造が誰にも相談せずに近くの病院で働き始めたことを知り、その病院を訪ね、老いてなお働こうとする父の姿をみて感動する。この話を聞いた明美の夫も、義父の不運と重ね合わせて 自身の老後を改めて考え、夫婦の間にも老父に対する理解と温かい感情が湧いてきた。

昭和30年代赤羽団地
団地の近くの空地 土堀りする照代と雪子
団地への道 タクシーの三郎 雪子を乗せて先に行く
団地の実景
団地の表 照代帰ってくる、迎える久子
団地の部屋の中 徹が学校から帰ってくる
団地 広い通り 順三が照代に道をたずねる
団地 舗道 照代と順三の会話
団地 ダイニングルーム 順三の家 夕食風景
団地 勉強部屋 順三の孫の善男との会話
団地 集会所 主婦たちのコーラス練習
団地 幼稚園 雪子迎えに来た照代
団地 商店街
薬局の店先 照代が薬の買物に、順三は尿瓶
路上 寺参りの照代友達のよしと会う
寺 墓参り おがむ照代
福祉事務所 福祉司と話す順三
団地付近の酒屋 焼き鳥をつまんで酒を飲む順三
団地付近のすし屋 照代と順三の会話
団地の遊び場 遊ぶ子供たち
団地 焼却場 照代と久子の会話
病院の実景 病院の裏庭で働く順三
団地の一室 順三のアパート 信夫と朋美の会話
団地の一室 照代のアパート 照代、三郎、久子の会話
 
地域情報 東京都 
スタッフ 製作:村山英治
脚本:千葉茂樹/堀内甲
演出:堀内甲
撮影:佐藤昌道
音楽:間宮芳生
助監督:篠原茂
製作主任:高島道吉 
受賞歴 文部省特選
1965年教育映画祭最高賞・文部大臣賞
第15回東京都教育映画コンクール金賞
NHK賞
1965年キネマ旬報ベストテン第2位 
画面サイズ  
備考・関連情報 出演 
照代:小峰千代子
順造:山田巳之助
久子:中西妙子
三郎:高原駿雄
信男:小栗一也
明美:平松淑美
矢巻:野村昭子
薬局主:瀬良 明 他
 
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
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公開動画  
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