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作品No sa-00246 
ジャンル 短編 
作品タイトル 奥羽の鷹使い 日本の狩猟習俗 
フリガナ オオウノタカツカイ ニホンノシュリョウシュウゾク 
製作会社 桜映画社
スポンサー 国立歴史民族博物館 
製作年 1985年 
分数 33分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 習俗・クマタカ・鷹匠・記録 
シノプシス この映画は、絶滅寸前にある伝統習俗の鷹使いの実際を記録した貴重な民俗資料である。生きものを対象とした伝統狩猟の詳細を映像化した作品である。 
映像内容 クマタカは、イヌワシにつぐ大型の猛禽である。この野生のクマタ力を飼い慣らして、狩猟に使う技術が、雪国の奥羽地方に伝えられてきた。現在、タカ狩りの技術を持つ者は、山形県の朝日村に住む松原英俊さん(35歳)と、秋田県羽後町に住む武田宇市郎さん(70歳)等である。松原さんは10年前、山形の真室川町で今は亡き沓沢朝治さんからタカ狩りの技術を学んだ。最近では野生のクマタ力も獲物のウサギもめっきり少なくなり、鷹使いで生計を立てていくことは難しい。鷹使いは、いわゆる鷹匠とは一線を画し、いわば生業の一手段としてなされて、娯楽やゲームとして狩猟する者とは性格を異にした。
 かつて、鷹使いは、本格的な猟期を目前にする年の初めの小正月には、立木にノサ掛けして山の神に豊猟を祈願し、身のけがれを清めて本番に臨んだ。編み笠を被り、サシコの着物をきた上に背当てをつけ、雪袴をはいてハバキをつけ、かかとにアクトカケを当て、ツマゴワラジを履く。新雪の深いときはカンジキをつけた。こうした装いで獲物を求め、山歩きをすることは並大抵ではない。厳しい自然条件のもとで生きぬいてきた人々の間に伝えられてきた鷹使いの猟法。人々は自然の恵みを大切にし、恵みをもたらす山の神に感謝の気持ちを忘れずにきた。そうして自然との調和が保たれた。
 タカ狩りは、冬の季節を前に、狩りのための厳しいタカの調整と訓練から始まる。この貴重な狩猟習俗を後世に伝えたいと松原さんは獲物を求めて、厳しい冬山に挑んでいく。

杉林に降る雪
クマタカ
雪の降る山小屋
山小屋の中
雪の集落
マタギの狩猟用具
木を削り、用具をつくる
秋の農林風景
空飛ぶクマタカ
クマタカのヒナ
ヒナの飼育
雪がこいする夫婦
爪をやすりで少し削る
コアンナワをつける
甲手作り
暗箱に鷹を入れて20日間絶食させる
蝋燭を点け明るさに馴れさせる
据えまわしの訓練(夜据え)
据えまわしの訓練(朝据え)
絶食中の鷹に水を飲ませる
雪の山々
車鳥仕込み
町据え
肉を与える
綱をはずして甲手に呼び戻す訓練
突っ込みの訓練(獲物に飛びかかる)
山小屋の中 老人と青年 話し合い
鷹の胸部の具合を見る
甲手を離れる鷹、飛ぶ鷹
山の神の信仰 山の神祭り
編笠、刺し子のはんてん、犬の皮の背当て他
カエスキ、山刀、モリコ、他
勢子が獲物を追い出す
尾根の中腹で待つ鷹匠
甲手から飛立つ鷹
獲物を取り押える鷹
クマタカの誇らしい顔
獲物を料理する
ウサギ鍋を囲んで炉端の狩猟談義
 
地域情報  
スタッフ 製作:村山和雄
脚本・演出:村山正実
撮影:山崎堯也
照明:浅見良二
音楽:長沢勝俊
解説:内藤武敏
 
受賞歴 文部省選定
科学技術庁推奨
〔推薦〕日本映画ペンクラブ、優秀映画鑑賞会
1985年教育映画祭優秀作品賞
 
画面サイズ  
備考・関連情報 協力:文化庁 
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
試写 お問い合わせください 
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公開動画  
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