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作品No sa-00365 
ジャンル 短編 
作品タイトル 森林は生きている 第二部 森の生物たち 
フリガナ モリハイキテイル ダイニブ 
製作会社 桜映画社
スポンサー 林野庁
日本林業技術協会 
製作年 1971年 
分数 24分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 自然・昆虫・鳥・獣・菌類・食物連鎖・記録 
シノプシス 日本の国土の68パーセントを占める森林 (1970年)。森林は、木材の提供だけでなく、国土の保全、水源の涵養、大気の浄化などと、私たちの生活に果たしてくれる役割ははかりしれない。複雑な生命のからみあった、自然の共同体である森林を支配している一連の自然の法則を明らかにする。 
映像内容 森林は樹木だけではなく、多くの動物との相互関係によって成り立っている。春になると、植物は雪の中から芽を出し、花を咲かせ、動物も活発に動きはじめる。太陽の光を浴びて、葉の中の葉緑体は光合成を行ない、形成層の分裂によって木は成長していく。森林の中では、オオカメノキ、ミネカエデ、シャクナゲ、ササ、岩の間のヒカリゴケ等、植物の住みわけが見られる。昆虫、リス、シカ等の植物を食べる動物、昆虫を食べるハンミョウやクモやトリも住む。 天敵によって自然界は調節されている。森の中の種類が違うトリは、餌を取る場所、巣を作る場所が違っている。同じ種類のトリは縄張りを守っている。キツツキは丈夫なくちばしで木のなかの虫を取り出す。自然への適応は見事である。ジムグリがメボソムシクイのヒナを狙う、トンボはカエルに食べられる、というように、そこには食物連鎖がみられる。モリアオガエルの産卵。たくさんのオタマジャクシも全部生き残ることはできない。ケモノは必要とする餌の量が多いので縄張りも広くなる。ノネズミはフクロウに狙われる。森の食物連鎖の頂点に立つ猛禽のイヌワシやクマタカは生活圏が広く、少数で生活し孤独である。
 落葉が積もり腐食していく地表にも、たくさんの生物が生きている。落葉や枯れ枝を細かく砕いて土壌を作るヤスデやミミズ、森の掃除屋と呼ばれる菌類、動物の死体やフンを食ぺる生物もいる。地中にもたくさんの微生物が住んでいて、彼らによって有機物は分解され、無機物に還元されていく。土の中は巨大な分解、還元工場である。
 森に秋が来ると、落葉広葉樹はいっせいに紅葉をはじめ、葉を落として冬の厳寒を越す。樹木の知恵ともいえる。風雪に耐えて自然の森が強く生きているのは、無数の生物たちに守られてきたからだ。森の生命は、生から死へ、死から生へと果てしなく循環していく。

雪どけの森と川
フキノトウ、ネコヤナギ
樹上のニホンザル
谷川 イワナ、カワガラス
タテハチョウ、ニホンヒキガエル
ミズバショウ
樹の花 ダンコウバイ、マンサク、ヤシオツツジ
林床の花
森の樹冠部
植物の細胞(葉緑体)(気孔)
形成層 細胞分裂
森林の内部 高木層
中層木 オオカメノキ、ミネカエデ
コメツガ、クロベ、シャクナゲの花
林床のササ
岩の間のヒカリゴケ
葉を食べる昆虫の幼虫
クヌギ、コナラ林 樹液を求める昆虫
木の実や種を食べるニホンリス
草食動物 ニホンシカ、カモシカ
花と昆虫 ハンミョウ、クモ
鳥類 ヒガラ、イワツバメ、オナガ、ミソサザイ
ホシガラス、カケス、コゲラ、アカゲラ
幹の中の虫 キクイムシ、ゾウムシ
ジムグリ、メボソムシクイ
メボソと糞
カジカガエルに食べられるトンボ
カエルとヘビ
モリアオガエルの産卵
オタマジャクシが下に落ちる
クロサンショウウオ
森の林緑部 ケモノたち
イタチ、ノネズミ、フクロウ
猛禽類 イヌワシ、クマタカ
クマタカの巣 エサを食べる雛
地表 森の分解者
菌類 キノコ
大型土壌動物 ヤスデ、ミミズ
小型土壌動物 ダニ、トビムシ、バクテリア
森の中と外
秋 紅葉
冬 吹雪 雪の森 
地域情報  
スタッフ 製作:蓑輪満夫/村山英治
脚本/演出:村山正実
撮影:村山和雄 
撮影助手:北川英雄/中井正義
音楽:山内 忠
野鳥効果:蒲谷鶴彦(日本野鳥の会)
解説:名古屋章
 
受賞歴 文部省選定
優秀映画会推薦
1971年教育映画祭最高賞
第27回東京都教育映画コンクール銀賞
 
画面サイズ  
備考・関連情報 〔指導〕
前林業試験場場長 坂口勝美
林業試験場造林第二研究室長 蜂谷欣二
 
参考画像
 
フィルム原版 35mm 
ライブラリー窓口会社 桜映画社
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公開動画  
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