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作品No iw-01037 
ジャンル 短編 
作品タイトル 20世紀の砦 富士山頂気象レーダー建設記録 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 三菱電機株式会社 
製作年 1963年〜1964年頃 
分数 25分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 建設・自然・富士山 
シノプシス 1963年(昭和38年)6月からはじまった富士山頂気象レーダー基地の建設記録。このレーダーは富士山中心に半径800キロの範囲をカバーし、キャッチされたレーダー画像を105キロ離れた東京・気象庁へ送るためのもので、レーダーは気象庁からの電波でリモートコントロールされる。日本各地におかれた既設レーダーではそれぞれ200~300キロ範囲しかカバーできなかったが、これにより時速40キロの台風を20時間前にキャッチ可能となる。 
 山頂での建設作業は、短い作業適期(初夏~秋口まで)と厳しい気象(強風や悪天候)、さらに重い機材を山頂までヘリコプター搬送するなど、地上にはない多くの制約の中で進められた。また酸素濃度が地上の3分の2しかなく、激しい体力消耗や思考力低下との闘いもあった。
 1964年8月には、重量のあるレーダーパラボラ(直径5メートル)と、球形のレーダードーム(直径9メートル、重量600キロ)を山頂まで上げるヘリコプター搬送が行われ、これが建設作業のハイライトであったが、重量に対して不足する揚力を補うには、ある程度の風速が必要で、気象条件を慎重に選んで行われた。
 なお、富士山頂気象レーダーは1978年には従来の真空管方式から半導体回路に改められた2代目に更新され、1999年の運用終了まで使用された。その後、富士山レーダーは富士吉田市内の富士山親水公園(リフレ富士吉田)に移設され、2004年から体験学習施設として公開されている。
 
映像内容 富士山(遠景) 中腹の風景 溶岩地帯 
  山頂剣ヶ峰の気象観測所 観測機器 
  登山者たち 高山病で地に伏す登山者
身体の変化測定(地上と山頂の気圧と同じ条件下で)
図面(新設レーダーと既設レーダーの配置、観測可能範囲)

三菱電機伊丹製作所 
  レーダー関連機器類 レーダーアンテナ(直径5メートル) 
富士山レーダー系統図
レーダードーム(直径9メートル)
  ガラス繊維入りのポリエステル樹脂 
  ジュラルミン製の球形枠組み

機材の運搬(昭和39年6月~)
  急斜面をのぼる大型ブルドーザー、小型ブルドーザー、
  索道の順でリレー
建設作業担当者の身体検査
  採血 体力測定 心電図 肺活量測定
水(建設用、生活用)を人が天秤棒で担いで運搬 (急斜面を登る)
作業員の食事は缶詰中心

空輸拠点の富士宮臨時ヘリポート
「揚力不足を補うため風がある方が空輸しやすい」と語る担当者
空輸開始(8月6日開始) 
  飛行中の操縦士 山頂基地に機材を降ろす 大勢で担ぎ搬送
  ヘリポートでレーダーパラボラを吊りあげ
  山頂基地にパラボラを降ろす 担いで移動させる作業員たち
  台風接近のため日程を検討する担当者たち 

レーダードーム枠を空輸(8月15日)
  ドーム枠を吊り上昇するヘリコプター 
  山頂から風向風速を無線連絡
  操縦桿を操作する操縦士 山頂基地で待ちかまえる作業員たち
  降ろして上昇するヘリコ 握手する山頂の担当者 
  ヘリポートではヘリコを拍手で迎え、操縦士と笑顔で握手
  山頂でも笑顔で乾杯 
レーダードーム組立作業(8月16日)
  スパナでネジを締める など
暴風雨にさらされる山頂の建設基地
  強風に耐えながらレーダードームを点検
  身を低くし移動する作業員 
  吹き飛ばされた一部の作業員宿舎 散乱する用品
ドーム内部にパラボラを取り付け(8月22日)
  レーダーアンテナの組立て レーダー機器の組立と調整

試験電波発射(9月17日)
  回転するレーダーパラボラ レーダー画像 
  東京・気象庁へレーダーリレー
レーダー画面がとらえた台風20号の画像(9月24日)

雪化粧の山道を歩く作業員たち
雪の山頂に立つ気象レーダー基地(空撮) 
雪をかぶった富士山(全景)

                       以上 
   (データ作成:中村光一) 
地域情報 富士山 
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参考画像
 
フィルム原版 16mmネガ 
ライブラリー窓口会社 記録映画保存センター
試写 ○ 
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