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作品No iw-01314 
ジャンル 短編 
作品タイトル 空間にいどむ(ATビル)-あるプロジェクトチームの記録- 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 清水建設株式会社 
製作年 1971年 
分数 58分 
カラー 
言語 日本語版 
カテゴリー 産業・建設・土木 
シノプシス  この映画は、1969~71年にかけて東京・大手町2丁目に建設された高層ビル、朝日東海ビルの建設記録。(地上29階、地下4階、のちの朝日生命大手町ビル/地上約110メートル)
 従来、建築の仕事は長年の経験に依存する度合いが大きかったが、この工事では、多くの複雑な要素がからむ工程管理をコンピュータ
ーでどこまで処理できるかをテーマに、清水建設として初めての試みが行なわれた。鉄やタワークレーンの組み立て、コンクリート打ち、カーテンウォ-ル取付けなど多くの作業工程を追いながら、試行錯誤しなからコンピューター活用にチャレンジするスタッフの取組みが描かれている。
 またこの映画には、1970年当時まだ運行していた永代通りの東京都電皇居前の団体客の服装(女性は着物姿)、鉄骨のボルト締めが人力で、会議でメンバーがタバコを吸う姿、コンピューターや入力端末の大きさ、タイムカードの打刻など、当時の時代を感じさせる映像がある。 
映像内容 プロジェクト・スタッフ
 「コンピューター活用の可能性について」語る
タイトル「空間にいどむ あるプロジェクトチームの記録」
朝日東海ビル建設現場
  国鉄(現JR)線路脇の工事現場(1969年7月)
建設プロジェクト・チーム会議
  検討するメンバー 作業計画表(工程ネットワーク)や書類 
  大型コンピューターから工程表打ち出し
工事現場 
  手の動きで指示をする現場の各作業長
作業工程打合せ会(各現場責任者たちが情報交換)
現場ごとの段取り打合せ会

地下部分の土圧を支える切梁(きりばり)鋼材組み作業
  鋼材接合のボルト締め(人力)
現場のコンピューター室
設備の技術テスト
  カーテンウォールの耐震性・防水性テスト
  基礎ボルト工法の検討
基礎部分のコンクリート打込み
週間工程表作成
  コンピューターが打ち出したデータをもとに
  現場からの情報を加筆
工事がほぼ完了した地下部分(駐車場、機械室ほかの空間)

タワークレーンの組み立て(1970年)
  打合せ会
  早朝にトラックで構造部材(鉄骨)が到着
  クレーンでジム部分の鉄骨ブロックを吊り上げ
  構造部材を組む作業員たち
作業着うに着替える作業員たち
ベテラン作業員の話
 「最近の人は違うけど、気に入った仕事なら金もらわなくても構
わない。そこで食わしてくれるわけだから。まず、与えられた
ことをちゃんとやること。責任感だけはもつ。」
鋼材ブロックを現場で組む  
  クレーンでつられて移動 
  組んだ鉄骨上に亜鉛鉄板のデッキプレートを敷く
  デッキプレート上にコンクリート打込み
打合せ会
クレーン支柱をさらに上に伸ばす(油圧でせり上げる)
  支柱の脚を固定 自力ではい上がる運転室

現場周辺道路の車の流れ
ビル四隅の鉄骨の溶接 
  立ち会い担当者 溶接部を超音波探傷器で検査
見学に来たブルガリアの建築関係者(大阪万博の帰路に立ち寄る)
70年安保反対の旗を掲げたデモ隊が通過
鉄骨組み立て作業
  クレーンに吊られ上昇する鉄骨 
  8ミリカメラで鉄骨組み立て作業を撮影
  メモする研究所スタッフ
梅雨の雨
鉄骨ブロック吊り上げ 鉄骨から流れ落ちる雨水
会議
  工程変更、要員配置変更の検討 修正工程表の打出し
プロジェクト会議
  今後の計画を再検討 
  「コンピューターへ入力データ作成を効率化するには、
   作業現場の仕組みを変えることも必要か」

上層階まで鉄骨が組みあがったビル外観
  従業員出社 各自がタイムカードを打刻 
  全員の事務机を拭く女性 タバコに火をつける
  エレベーターで上層階へ向かう現場主任と作業員たち
  目の下に周辺のビル群、その先に東京湾
  現場の安全を見回る現場主任
   (過去の死亡事故の反省、教訓を語る)
現場の高層用資材リフト
担当者の声
 「資材ごとの搬入時期と、高層への搬送(揚重)スケージュール  
  とのマッチング、そのためには確実な情報管理が重要」 
揚重物につけられた荷札 上昇する高層用資材リフト

昼休みの体操、
  弁当を食べる作業員たち、おかずを皆の間に廻す
  交通渋滞にまきこまれたコンクリートミキサー車
コンクリート打ち込み作業 現場(高層階)で見つけた昆虫の話
作業終了時 当番3人が全階を巡回パトロール
台風襲来への備え
  風雨対策を打合せ 現場に張られた天気図 

高層の鉄骨上を移動する作業員
鉄骨ブロックを接合 スパナを二人がかり(人力)で締める
資材をトラックで搬入
屋上の搭屋建設 吊り上る鉄骨ブロック

上棟式(1970年9月4日)
  紅白幕が張られた会場 並ぶ担当者 写真(式の様子)
ほぼ外観ができた朝日東海ビル(遠望)と
  手前を走る東京都電や車の流れ
基準点によるチェック 
外壁のカーテンウォール取り付け ガラス取り付け

タワークレーンの解体
  斜めになったジブ上を移動する作業員
設備現業の看板 標語「残業短縮60以内」
内部仕上げ工事 結婚する従業員へ寄せ書きを渡す
年の暮れの情景
  作業員たち ヤカンで注ぐ茶碗酒?
  ビルの窓に「さよなら1970 朝日東海ビル」の文字 

新緑の風景
  皇居前広場を歩く地方の?老人団体(女性は全員和服姿)
内装工事
  床にボード張り 
プロジェクトチーム最後の会議
  「記録を最初から批判的に再構成してほしい」
  「コンピュータで組んだスケジュールに現業サイドが苦労した
  点がある」「今後さらに高層のビル建築する場合に、できる自
  信を皆が得られたのはコンピューターの偉大な力だと思う」

完成した高層ビル外観(遠望 1971年7月)
  ボイラー機器 建物内部 張り紙「竣工まであと27日」
  中心スタッフの顔々
朝日東海ビルと東京駅、周辺市街地(空撮)  

                    以上
 (データ作成:中村光一) 
地域情報  
スタッフ 制作:田村勝志 監督:岡田道仁 脚本:岡田道仁 撮影:川島安信 
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参考画像
 
フィルム原版 35mmネガ 
ライブラリー窓口会社 記録映画保存センター
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