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作品No iw-02035 
ジャンル 短編 
作品タイトル アサハンに築く 総集編 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 日本アサハンアルミニウム株式会社 
製作年 1985年 
分数 45分 
カラー 
言語 日本語版・英語版 
カテゴリー 産業・アルミニウム・国際 
シノプシス アサハン・アルミ・プロジェクト(アサハン計画)は1975年から10年間にわたり、インドネシア北スマトラ州で、インドネシアと日本両国間の国家プロジュクトとして取り組まれた産業開発事業。電源開発と、その電力を利用する大規模なアルミ製錬工場(主としてオーストラリアから輸入したアルミナを電解し、地金を鋳造 / 年産22万5千万トン、当時としては東洋一)、ニュータウン建設(200ヘクタール)超高圧送電線、港湾、道路、通信施設などのインフラ整備を一体にした事業計画で、トバ湖から流れるアサハン川にダム3か所と、2か所の水力発電所(シグラグラとタンガ)、マラッカ海峡に面したクアラ・ダンジュン地区にアルミ製錬工場を建設した。
1975年にインドネシア政府と日本側(アルミ製錬5社、商社7社)が基本合意書に調印し、ダム地点の地層調査を開始、1981年に製錬所第1期工事竣工、1984年に全設備が完成した。

1975年11月に、日本アサハンアルミニウム(日本側の投資会社 / 海外経済協力基金、製錬5社、商社7社が出資)、翌年1月には、PTインドネシア・アサハン・アルミニウム(INALUM / 当初は日本アサハン90%、インドネシア政府10%出資)が設立され、1982年にアルミ地金(インゴット)を初出荷した。当初は地金は約3分の2が日本向け、残りがインドネシア国内向けで、日本の開発輸入の代表例の1つ。
1973年の石油危機による電力価格の上昇、公害対策などによりコスト上昇に悩む日本のアルミ製錬業界にとって、このプロジェクトは安価なアルミ地金を輸入できるメリットがあった。
 
なお、当初の協定により、生産開始から30年後に協定は満了となり、2013年12月日本側(企業連合)がINALUMの全保有株(日本側の出資比率は59%)をインドネシア政府に売却するとの合意に達し、合弁は解消されインドネシアが事業を国有化した。

<参考文献> 
「P.T.INDONESIA ASAHAN ALMINIUM(INLUM)」(米田公丸 東洋大学経営学部経営論集 第47号 1998年3月)
「アサハンプロジェクトの概要」(日本アサハンアルミニウム株式会社 1995年、1957年) 
映像内容 アサハン・プロジェクト全面操業開始記念セレモニー(1984年11月6日)
  完成したアルミニウム製錬工場 インゴット 桟橋 ダム 
タイトル「アサハンに築く 総集編」

ダム建設計画地
  北スマトラの地図 トバ湖 周辺の史跡 アサハン川 滝 
  挫折した過去の開発工事の残骸
基本合意書調印式(1975年7月7日 東京)
  インドネシア代表(スフット氏)と
  日本側(アルミ製錬5社、7商社)が署名
日本アサハン・アルミニウム設立式典(1975年12月25日 東京)
PTインドネシア・アサハン・アルミニウム設立式典
      (1976年1月6日 ジャカルタ)

地図(アサハン計画全体配置図 
    ダム3か所 発電所2か所 送電線 製錬工場、ニュータウン) 
建設前の現地(ダム、発電所、製錬所、桟橋、ニュータウンの各予定地)
建設の準備
  開設された診療所 森林(工場予定地)に殺虫剤散布 道路開削 
  土質調査(ボーリング) 模型による水利実験 
  ダム地点の地層と岩盤調査 夕暮れに歌う若者たち

アルミ製錬工場、ニュータウン、港湾の着工式(1978年6月8日)
  踊り 水牛の首を捧げる 
発電所の着工式(1978年6月9日)
  バタック族のダンス 発破

コンクリート用骨材プラント建設
  工事現場 骨材プラント用資材の陸揚げ(日本から到着) 
  資材輸送路の橋建設 機材を搬送するトラック
  骨材原料(砂岩)の採掘、索道で搬送

地下発電所工事
  導水路トンネル掘削(切羽作業) 立坑掘削機械(ビッグマン)
アルミ製錬工場建設
  地盤造成 コンリート杭製造 地盤に杭打ち 
  桟橋式バース工事(海面で杭打ち)
  テンポラリー・バース建設

ダム、発電所などの工事
  アサハン川の浚渫 水位調整ダム建設 
  シグラグラのダムと地下発電所工事
   ダムの仮締切(1979年8月13日)
     ハッピ姿で神輿を担ぐ バンザイして喜ぶ作業員たち
   地下発電所工事 岩盤の補強
  タンガ・ダム工事(1979年9月~)
   導水路トンネル掘削 軟弱地盤に鋼管トンネルを設置
   岩盤掘削機レイズ・クライマー
  超高圧送電用鉄塔建設
  シグラグラ地下発電所定礎式(1980年4月7日) 
    スハルト大統領
  アルミ製錬工場建設現場(クアラ・タンジュン)
    
日本で基幹要員が技術研修
  住友アルミニウム製錬東予工場(愛媛県) 実習するインドネシア人研修生
  東京電力信濃川水力発電所

アルミ製錬工場(クアラ・タンジュン)
  工場建屋建設 ガス・ダクトでつながる電解工場
ダム建設現場
  シグラグラ・ダム コンクリート打設 
  調整ダム湛水開始(1881年2月9日) 祝賀行事 村人
  タンガ・ダムの仮締切 
    コンクリートブロック投入 高い足場 
    発破で崩された岩石が渓谷を埋める
    ダム地点 掘削して露出した基礎岩盤 その上にコンクリート打設
  発電設備輸送 トラックの列
  シグラグラ地下発電所 
    水車発電機を据付 

アルミ製錬工場建設(クアラ・タンジュン)
  電解工場の炉の基礎工事 鋳造工場で炉のレンガ積み 
  移動する多目的クレーン 遮断機のテスト

調整ダムで放水開始(1981年10月)
  シグラグラ・ダム湛水開始
シグラグラ地下発電所発電開始 
  回転する軸 拍手するスタッフたち 発電機 
  スイッチ・ヤードと制御所 集中操作室 山地を縫う送電線(鉄塔群)

製錬工場地区
  アンローダーがアルミナを陸揚げ 
  ベルトコンベアを流れてアルミナサイロへ
  コークス 
完成した製錬工場(第1期分)
  工場群(空撮) 

製錬工場開所式(第1期工事完成 1882年1月20日) 
  テープカットするスハルト大統領夫人 
  スピーチ
    PTインドネシア・アサハン・アルミニウムのゴンダ社長
    日本アサハンアルミニウム長谷川社長 ほか
    スハルト大統領
  礎石にサインする大統領
ニュータウン竣工式(1882年1月20日)    
  ニュータウン全景(俯瞰) 郵便局 幼稚園 小中学校 病院 モスク
  教会 タウンホール 電話局 ゲストハウス 浄水場 排水処理場 

操業開始したアルミ製錬(電解と鋳造)
  電解炉に入る炭素ブロック アルミナの投入 アルミニウム運搬車
  鋳造工場 流れるアルミニウムの湯 
  鋳造された地金(アルミニウム・インゴット)
アルミ地金の初出荷(1982年10月14日)
  桟橋で婦人たちの踊り クレーンで船積み 東京で陸揚げ インゴット

ダンガ地区
  アーチ式ダム完成(1982年10月25日) 放水 
  タンガ発電所完成(1983年6月7日) 操作室 高圧送電線
  電力が供給されたトバ湖周辺の各地区 
フラシュバック
  ダム湖 作業員たち(日本人、インドネシア人) 式典 
  インドネシアの若者、子どもたち 製錬工場全貌(空撮)

                              以上
   (データ作成:中村光一) 
地域情報 インドネシア・アサハン 
スタッフ 制作:高村・藤瀬 監督:佐藤・渡辺 脚本:佐藤・渡辺 撮影:岡田・田島 
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参考画像
 
フィルム原版 16mmネガ 
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