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作品No iw-02525 
ジャンル 短編 
作品タイトル 夜明けの国 
フリガナ  
製作会社 岩波映画製作所
スポンサー 自主制作 
製作年 1967年 
分数 113分 
カラー 
言語 日本語版・英語版 
カテゴリー 記録映画・中華人民共和国・中国・文化大革命・文革 
シノプシス 中華人民共和国建国から17年たった1966年8月から半年間、中国東北地方に滞在しロケした映画。当時はまだ日中の国交は回復していないが、日中友好の観点から新中国を撮影するという動機で企画された。毛沢東主席の指導と思想に沿って、自力更生にとりくむ農民(人民公社)と工場労働者、その相互交流や協力、経済、文化、思想面で都市と農村、農民と労働者、頭脳労働と肉体労働の格差をなくす実践や学習活動などが描かれている。11年間にわたり中国を揺るがしたプロレタリア文化大革命がちょうど始まったタイミングであり、当時のスタッフにとっては想定外で撮影開始後にまきこまれるように遭遇した「紅衛兵」とよばれた若者たちの様子や市民のデモ、壁新聞を読む人々の様子もとりこまれている。 
映像内容 天安門前広場(北京)に各地から集った若者(紅衛兵)たち
  天安門バックに写真に収まる、腕に赤い腕章、胸に代表証、
  毛主席語録を読み上げる一団

東北地区の玄関口・山海関
  SL列車が駅到着 
    機関車前面に「毛主席万歳」看板と毛主席肖像画
  停車時間に「万里の長城」を眺める人たち
    駅員が乗客にヤカンの湯をサービス
  列車出発、車窓に広がる広大な農地
哈爾濱(ハルビン)
  松花江の流れ、
    水浴する人の群れ、ボート乗り、河原で日光浴、遊ぶ、
    大看板「全国各族人民大団結万歳!」
  労働者のサナトリウム(旧白系ロシア人の別荘跡)
  ギリシャ正教寺院  
  街に張り出された壁新聞を読む人々
  市民、生徒のデモ(中央の呼びかけに応え)
    毛主席の肖像写真や赤い小旗をかかげて歩く
    横断幕に「無産階級文化大革命万歳」
幸福人民公社(黒竜江省)
  夜明けとともに集団で農作業、皆左腕に赤い腕章、
  井戸で水汲み、並ぶ平屋住宅、
  公社の管理委員会、集団作業(亜麻を叩いて脱穀)、
  見渡す限り広がる農地、池で洗濯(衣類を棒で叩いて)、
  糞尿を土に混ぜる、個人飼育豚の出荷、
化学肥料工場建設現場(吉林省長春市郊外)
  工場長インタビュー
   「従業員家族は、一部は人民公社で農業、一部は工場で生産
    従事の予定。工場長、技師長は工場事務室内で寝泊まり。
    小化学工場を各県に1つが目標、食糧増産の見通しつく」

東北最大の工業都市・瀋陽市(遼寧省)
  路面電車や自転車が行き交う、
    大煙突に「偉大な中国共産党万歳」の字
  国営瀋陽大型機械工場
水力発電機用水車、鉄鋼圧延用ロールなど製造、
    日本からの視察団に説明する工場幹部、
    若い工員を技術指導、
  国営瀋陽第一工作機械工場、
    標準型旋盤を製造、量産への工夫(開発した研磨盤)、
    設計室、指導する設計科長、労働者の意見をきく科長、
  国営瀋陽大型機械工場の生産計画会議
    労働者、技術者、幹部が一体で検討(三結合)
  工人村
   労働者住宅街
    散水車、子どもづれ婦人労働者専用バス、
    羽根回転式道路清掃具、ならぶ集合住宅群、
   工人村幼稚園(月~土とおして集団生活)
    月曜朝、親が子や荷物を教師に引き渡す、
    オルガン伴奏で遊戯、労働教育(縫物)、
    食事の時間、ベッドで昼寝、
   小学校(二部制)
    一年生の授業、国語の時間、
   労働者の家庭を訪問、
    模範労働者周さん宅
      居室内、壁に毛主席や家族の写真、模範労働者証、
      祖父が孫をつれ労働者公園へ、憩う退職老人たち、
      夫人たちは毛沢東著作の勉強会(自治会活動の一つ)
    労働英雄金さん宅、
      炊事する夫人、室内、勉強する娘、
      壁にかかげた「毛沢東主席の詩」、
   瀋陽市工人文化宮(労働者文化センター)、
    夜、市内の労働者たちが工具の勉強会、
      黒板の図で説明する金さん、
    ベトナム戦争物語をきかせる労働者、 
    踊りと演奏で楽しむ

農村に学ぶ都市青年、農村と工場の連携、交流
  農村で実習する都市青年たち(半農半読学校の生徒)
    校舎、寄宿舎を建てる(レンガ積み)、
    トウモロコシ畑作業、豚コレラ予防注射実習、
    豚の飼育を学ぶ(豚飼育は居室、食堂、便所を分離)、
  農民(人民公社)と工場労働者の連携、
    長春市化学肥料工場(長春郊外)建設現場
      農民も建設を手伝い、野菜など供給(馬車で搬入)
    人民公社敷地内にできた工場労働者住宅群
    工場と人民公社合同の国慶節交歓会
      相互連携のメッセージを読む工場長、人民公社長、
      贈り物を交換(公社から野菜、工場から毛沢東選集)
      労働者の伴奏で踊る農民の娘たち、

長春の国慶節(10月1日)
  広場を埋め尽くした人々と赤旗、
    スローガン大看板
    「世界人民大団結万歳」「中華人民共和国万歳」
    「偉大な導師、偉大な領袖
        ・・・・毛主席万歳!万歳!万万歳!」
    メッセージを読む紅衛兵代表(赤い腕章)、
  大パレード
    赤旗と手に手に赤い毛沢東語録をかかげ行進、
    行進するトラクター、
    壇上で拍手する若い男女たち(北ベトナム人か?)
    テレビ中継カメラ、沿道で見る人々、打上げ花火、

農作業の応援にむかう学生、労働者
  学生たち
    荷を背に長春師範大学生の列(歌いながら移動)
    長春駅前に集まる初級中学の生徒たち(楽しそう)、
  長春トラクター工場の労働者
    トラクターやトラックを連ね農村へ移動

自力更生する農業、工業
  幸福人民公社(黒竜江省) 
    収穫作業(手刈り)、馬車で畑へ昼飯を運ぶ、鎌を研ぐ、
    手伝う若者(都市青年=紅衛兵たち)、
    インタビュー「化学肥料で増産できた」
    自前で農業大学校舎を建設、気象観測機、
    農業用井戸を掘る農民、麻縄をなう、
    自前で鉄管鋳造(井戸用)
  鞍山鉄鋼コンビナート
    昼休みの労働者、鉄鉱石採掘場、発破、
    立ち並ぶ溶鉱炉、構内を移動するSL貨物、
    製鋼工場、内部作業、圧延工場、機械操作する労働者、
  長春自動車工場
    組立生産ライン(解放マークの4トン積みトラック)
    列車でトラック輸送
  幸福人民公社
    トラクターで畑の秋耕作業、広大な農地、
  吉林省農業機械修理工場
    トラクターを修理、古い部品を自力で再生、
    廃品を組合せた機械、
  吉林省播種機工場
    リヤカー利用の鋳物用砂ふるい機、
    自動車部品利用のネジきり機、 
   
都市と農村の格差を埋める(文化工作、巡回診療)
  吉林省東豊県移動映写隊
    重い映写器具を背負い山地を登りへき地の村へ
    途中で出会った村人が荷運びを交代
    野外にスクリーンを張る、
    映画「毛主席は百万人の紅衛兵とともに」(部分)
  吉林省東遼県農村巡回医療隊
    人民公社で手術をする医科大学スタッフ
    病人のいる家をまわる、
    村人に見送られ村を去る(握手、手をふる)、

厳冬のハルビン市内
  建設中の文化大革命記念塔、
  街に張りだされた壁新聞を読む人々、
  凍りついた松花江を移動する馬車やトラック、
  川から氷を切り出す(夏の冷蔵用)、
  木のソリで氷滑りを楽しむ子ら、氷の上で戯れる子ら、
幸福人民公社
  氷上であそぶ子ら、
  ひび割れた大地(超低温と乾燥で)、農地で灌漑用井戸掘り、

自力更生の現場を再訪
  化学肥料工場建設現場(長春市郊外)
    自力製造機械の試運転、
  幸福人民公社
    糞尿を混ぜておいた凍った土を畑へ配る(荷馬車で)、
    完成した自前のトラクター修理工場
      農民が修理実習、講習会で学ぶ、真剣にきく農民

日本軍国主義時代(満州国時代)




データ作
爪跡
  憮順炭鉱露天掘り現場、日本経営当時の乱堀跡
  遼源鉱務局「万人の墓」(犠牲となった労働者の墓)、
  現場に向かう一番方炭鉱労働者
  スローガン看板「身居煤砿・・・」
  (身は炭鉱にあっても、胸に祖国を想い、眼を世界に放て!)
  大型ショベルを操作、石炭トロッコ列車

徒歩旅行(長征)を続ける紅衛兵の列(防寒服)
  インタビュー「一日65キロ位歩く時もある」
  国道沿いにある紅衛兵の接待所
  幸福人民公社の「紅衛兵の家」、農民が食事の世話、
  赤旗をかかげ荷を背負い出発する紅衛兵たち、
  広大な平原の道を往く
      (以上)

作成:中村光一 
地域情報  
スタッフ 制作:高村武次 監督:時枝俊江 脚本:吉原順平 撮影:藤瀬季彦  
受賞歴 第22回毎日映画コンク-ル 教育文化映画賞 
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備考・関連情報  
参考画像
フィルム原版 35mmネガ 
ライブラリー窓口会社 記録映画保存センター
試写 ○ 
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公開動画  
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